はぎのやFPオフィスについて

ファイナンシャルプランナー(以下FP)に相談したいと思っています。
FPは「家計のホームドクター」と呼ばれていると聞きました。
病気になった時に優秀なドクターに診てもらいたいのと同じように信頼できる優秀なFPに相談したいのですが、どんなFPがよいでしょうか?

まずはFP業界の現状と実態を知っておく必要があると思います。
現在、日本で活動しているFPは銀行・証券会社・保険会社・不動産会社等の企業に所属している「企業系FP」とそういった企業に所属しない「独立系FP」に大別されます。
大半は「企業系FP」で「独立系FP」は1割にも満たないと言われています。

ええ~、大半は企業に所属しているFPなんですか!?
「企業系FP」はどんな特徴があるのですか?

「企業系FP」の活動は所属している会社の商品を販売することを目的としています。
そのためどうしても顧客より自社の利益を優先しがちとなります。
また、知識も自社の扱う商品に偏りがちになります。
従って中立的なコンサルティングはあまり期待できないですね。

なるほど。そうすると「独立系FP」に相談するのが安心なんですよね?

確かにそうですが、注意も必要です。
「独立系FP」でも保険会社や証券会社の代理店・仲介業者となり商品を販売しているいわゆる「販売系FP」も数多くいます。
商品を販売すること自体悪いことではないと思いますが、問題なのはその商品から得られる手数料収入に走ってしまっているFPが多く存在するということです。

ええ~、そうなんですか!?それでは「企業系FP」と変わらないじゃないですか?

例えば保険商品を取り扱う「販売系FP」は多いですが、大半の収入を保険の販売による手数料収入に依存しているFPもいます。

こういったFPは複数の保険会社の商品を取り扱っていて、その点は良いのですが、結局自分の利益を優先して手数料の高い商品の販売に偏りがちになる傾向があります。
知識も本当の知識ではなく、販売するための知識しか持ち合わせていない可能性が高いです。
そう言った面から言うと「企業系FP」と大差ないと言わざるを得ません。

その一方で商品を販売しないいわゆる「非販売系FP」も存在します。

商品を販売しないわけなので、やはり「非販売系FP」が最も信頼できるということなんですね?

一概にそうとも言い切れません。

確かに商品の販売による手数料収入に走るということはないと思いますが、他の面で少し不安があるのも事実です。
FPには多岐に渡る商品に対する知識や実務能力が必要です。金融商品は目まぐるしく変化しています。
また、商品加入上の問題点や手続き方法等実務上の知識や経験も重要となります。

「非販売系FP」は金融機関等から直接情報を得るのが難しくなるためどうしてもそういった商品に関する詳細な情報が乏しくなりがちです。また、FPの重要な業務である「プランの実行サポート」がないことが多いため相談者は商品の選定や加入手続きを自分で行う必要もあります。

信頼できるFPってなかなかいないんですね~。
結局どんなFPが本当に信頼できるFPなのでしょうか?

  • 相談者の利益を最優先で考える高い倫理性を持っていること
  • 豊富な実務上の知識や経験を持っていること。

上記の点を併せ持ったFPが本当に信頼できるFPと言えるでしょう。
「販売系」「非販売系」にかかわらずそういったFPは少ないながらも存在します。

なるほど。ただ、私達はあまり知識もないので、なかなかそういったFPを見分けるのは難しいと思います。どうすればいいでしょうか?

確かにその通りですね。

なので、できればセカンドオピニオンの意味合いで、複数のFPに相談して比較していただきたいですね。
無料で対応するFPの相談を受けたら、次に有料で対応するという具合にしてみてはいかがでしょうか?
最近は有料で対応しているFPでも満足しない場合は返金に応じている場合も多いので、費用面のこともあまり気にしなくて大丈夫だと思います。

当然のことながらFPそれぞれ人柄・考え方・意見に違いがありますので、そのFPに共感でき、自分に合っているのかも重要な要素です。
是非複数のFPに相談し、比較していただきたいですね。

参考までに相談したFPが次の項目に当てはまったら別のFPに相談し、比較することをおすすめします。

こんなFPには、気をつけてください。

下記の項目に該当するFPの相談を受けた場合はご相談者の利益を最優先で考えていないか実務レベルの知識が浅い可能性がありますので、セカンドオピニオンとして他のFPの相談を受けることをおすすめします。

本来FPは情報を正確に開示するものです。

お金やライフプランに関して相談を行うのがFPの仕事です。従ってそのFPの人生経験や人となりが問われる職業と言えます。
「年齢」「学歴」「経歴」はもちろんのこと、そのFP自身の考え方、理念そして趣味・嗜好等も含めた情報を詳しく開示していないFPは信頼するに足りないと言わざるを得ません。
また、料金やサービス内容の詳細もあまり開示していないFPも見受けられますが、それらも同様です。

タダほど高いものはない。

銀行、証券会社、保険会社およびそれらの代理店等が行う相談やセミナーは原則常に無料です。
それは商品を販売し、そこから収益を上げようとする目的があるからです。
無料にしている分手数料の高い商品の販売に走りがちになる可能性は否定できません。
常に無料で対応するFPはそれと同じで、商品の販売が目的になっている可能性が高いと思われます。

無料に魅力を感じて「安かろう悪かろう」にならないように!

我々は商品を売りつけるのが仕事ではありません。

収入を保険販売から得られる手数料に依存しているFPにありがちですが、資産運用に対する商品として特にコストが高いと言われている「外貨建保険」や「変額保険」ばかりをすすめるFPには要注意です。
自身の手数料稼ぎに走っている可能性があります。
また、FPと名乗っていても保険の知識しかなく、幅広い資産運用の知識が欠如していて実態は保険の販売員と大差ない可能性もあります。

その人の知識量。ちょっと話せばわかりますよね…。

狭く浅い知識レベルのFPのプランニングや商品選択より広く深い知識レベルのFPのプランニングや商品選択の方がご相談者に適したものになるのは当然です。
一般論等にとらわれて深い分析や検証をしていないFPも意外に多いものです。

例えば前述の「外貨建保険」や「変額保険」ですが、保険本来の機能である「保障を準備する」という観点から言えば全般的に円建保険に比べ割安な保険料で加入できる場合が多いというメリットがあります。
また、金額にもよりますが、税制面を加味した場合、他の金融商品より有利な場合もあります。
そうであるにもかかわらず、一律に「外貨建保険」や「変額保険」は良くないと評価しているFPは知識レベルが浅い可能性があります。

以下のようなアプローチをするFPにも注意しましょう。

保険相談編

  • 保険設計において社会保険や会社の福利厚生制度からの保障を考慮していないFP

住宅購入相談編

  • 住宅購入の頭金がとにかく物件価格の20%以上用意した方がよいと言うFP
  • 住宅ローン商品の選択において団信、特にがん保障タイプ、三大疾病保障タイプ、全疾病保障タイプ等の保障も考慮して決定していないFP

ライフプラン相談編

  • キャシュフローシミュレーションが万能だと思い込み、その欠点をきちんと相談者に伝えないFP

資産運用相談編

  • 将来のインフレリスクのみをことさら強調し、資産運用をすすめるFP
  • 投資信託についてコストが安いという点のみでアクティブ型よりインデックス型が良いというFP

当社は上記をふまえ

相談者様に「不利益、不都合、無理がある」と判断される商品、
サービス、アドバイスは一切行いません。

安心して何でもご相談ください。